アラジンのような青い炎をパーフェクションのような「ガラスほや」で見てみたいというストーヴ愛好家の願望を叶えた製品ではないでしょうか。
ワタシが把握しているルフトのカラーバリエーションは、このブラウンの他にグリーンとオレンジの計3色。それと「ほや」がらっきょ型でない寸胴形のものもあります。ただし色と「ほや」の組み合わせが全てあるのかはわかりませんし、ワタシが見たことも無い色や「ほや」があることも否定できません。
炎が赤くなりがちだったので、芯の長さをハサミで均一に整えました。この機種はウチで並べて使っている同等サイズの"MINOR"の後継機と考えて良さそうです。説明書にも表記には"VALOR 64C COOKING STOVE"としながらも、イラストは"VALOR MINOR"を使い回していました。
それから「キッチンストーヴ」「ボイリングストーヴ」etc…呼び方がバラバラになりがちなので、説明書に記載のあるようにこれからは「クッキングストーヴ」に統一しようと思います。
年代はロゴやカラーリングから70年代と推測。
"MINOR"からの変更点は、給油口のフタが嵌め込み式からスクリューキャップに。
Chimney(胴)がホーローから耐熱ペイントに。それからChimney coneplateのクローバー型の型抜き(←"525"を代表にバーラーにはよく使われるモチーフ)が、それを意識した配置とはいえ単純な四つの円になってしまっています。
コストダウンのためなのか、愛らしい60年代のカラーやデザインの変更は残念にも思えますが、70年代はサイケデリックなものが台頭するなど流行が変化し、それに対応したとも言えるでしょう。
今日は "VALOR キッチンストーヴ" の実演といきます。スーパーで¥280くらいで売っていた網を使い、餅なんぞ焼いてみましたが、電気トースターで焼くよりもこちらのほうが焼き上がりは早いですね。「焼く」という目的には電気式よりもダイレクトなので効率はよろしいようです。
そして、このVALORで最もやりたかったことが、食通でも知られる著者 池波正太郎 が 鬼平犯科帳 や 仕掛人・藤枝梅安 などの時代小説にも登場させる 小鍋立て です。
江戸の風情を英国生まれのVALORで楽しもうというのが、ワタシなりの流儀というかお遊び。そのための 伊賀土鍋 (小) も去年から用意しておきながら期を逃していましたけれど、やっと実現しました。
レシピはあえて紹介するほど複雑ではないです。簡単な出汁をはったところに適当に材料を煮るだけ。ルールがあるとすれば、魚貝類や肉類などのダシを出すタンパク質類と野菜を一種類づつシンプルに組み合わせるよう心掛けるのが正しい楽しみ方のようです。
今回ウチでは「鰤と白菜」にし、ポン酢で食しました。
酒を呑みながらなら、なお良かったのですが、残念ながらこの後仕事が控えていましたので、それはおあずけに。
次回の小鍋立ての組み合わせは何にしようか。また、今シーズンは何回できるか。この冬を楽しく過ごす遊びがまた増えました。
以前「灯油は経済的」というのが通説でした。ですから暖房器具に経済性や効率や環境に対するクリーンさをお求めの方は、どうぞ最新式エアコンをお買い求めください。あとは真冬に停電なんてことが起こらないことを祈るばかりです。
なんて負け惜しみみたいなことも言っちゃいましたが、エアコンでもファンヒーターでもできないストーブならではの芸当があるんです。それは湯沸かし等調理にも活用できること。ワタシが子供の頃は当たり前に目にしていた光景ですが、それを知らない若い世代がモニターの向こう側にはいるんだろうなぁ。
それで、加湿器代わりにヤカンをかけておくと、気のせいなのかなんだか暖かさが違うように感じます。湿度と室温の因果関係は微々たるもので、無視できる程のはずなんですがね。
ちなみにヤカン等を乗せる場合は上面盤を外した方が湯沸かしの効率が良いです。
外す理由はもう1つ。
万が一、吹きこぼせば熱湯とはいえ上面盤を急冷することになるのでホーローがバキバキに剥がれる恐れがあります。ホーロー部分に急冷は禁物なのです。アラジン使用者は注意されたし。
雨から逃げるように家の中に入ったらちょっと寒い…
